2024/2/26 PubMedの新着論文の要約(ADHD)Ver2

ADHDの動物モデルにおける妊娠中の運動が痛覚、BDNF、およびirisinレベルに及ぼす影響

要約:

  • ADHD患者は脳の認知および感覚処理に関連する領域でのドーパミン作用の障害や可塑性の低下が報告されている。
  • SHRADHDの研究において最も用いられる遺伝的動物モデルであり、BDNFレベルが低下している。
  • 妊娠中の泳ぎはBDNFとirisinを増加させることで神経可塑性を促進し、認知を改善する。
  • 妊娠中の泳ぎによってSHRラットの痛覚が改善され、若年期の子孫で性に依存的にhippocampal BDNFレベルが増加することが観察された。
  • 性差はhippocampal FNDC5/irisinレベルで観察され、女性は男性よりも低いレベルを示す。
  • 妊娠中の泳ぎは、子孫のADHDの特性を改善する有望な代替手段であることが示唆される。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38401710

ASDADHD:実行機能タスクにおける前頭前野の異なる活性化パターンは?

  • fNIRSを使用してASDおよびADHDの子供における前頭前野の活性化状態を測定する
  • ASDおよびADHDの子供は明らかな実行機能の欠陥を示す
  • 630の論文を選択し、11の研究を定量的分析に含めた
  • ASDADHDはn-back課題中に対照群とは逆のPFC活性化パターンを示す
  • 若いASDおよびADHD参加者におけるタスク固有のPFC活性化について考察し、新しいアイデアを提供する

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38401362