2024/04/09 PubMedの新着論文の要約(ADHD)

タイトル:小児および思春期てんかん患者におけるADHDの診断に関するスコープレビュー

要約:

  • ADHDは、小児および思春期のてんかん患者によく診断されるが、この診断方法に関する明確な臨床ガイドラインはまだ不足している。
  • 本研究は、臨床ガイドラインに従ってADHDを診断するための手法や手順がどのように使用されているかを記録し、これに基づいて診断が行われているかを明らかにすることを目的としている。
  • 研究では、PsycINFO、PubMed、CINAHLを使用して文献検索が行われ、小児および思春期(4〜18歳)のてんかん患者がADHDを評価された場合に実施された研究が収集された。
  • 3854件の中から49件の研究が選ばれ、その結果、ADHDの診断方法と臨床指針や推奨事項との間に不一致が存在することが明らかになった。
  • これまでの多くの研究は、てんかん患者の子どもにADHDを診断する際に複数の方法や情報源を使用しておらず、時期と共に改善されていない。
  • 将来の研究では、臨床ガイドラインや推奨事項に従うことを確認し、脳神経学的な合併症(てんかんなど)の存在に応じて診断プロセスを適応する必要がある。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38588042

Alternative Treatments to Pharmacological Therapy in Pediatric

Populations With Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder (ADHD): A
Scoping Review.

  • 近年、小児の注意欠陥/多動性障害(ADHD)の診断の増加が見られており、その診断数が増加するにつれて、ADHDに対する薬物療法の過剰診断や過剰治療への懸念が高まっている。
  • 本研究の目的は、ADHDの診断を受けた子どもや青少年への代替療法(物理活動、食事、マインドフルネス、コンピュータベースの介入など)に関する最近の文献をまとめ、薬物療法の使用を減らすか置き換える試みをすることであった。
  • 複数のデータベース(PubMed、ScienceDirect、Web of Science、Directory of Open

Access Journals、Scopus、CINAHL)から記事を検索し、最終的に16件の記事が選定された。

  • 主な代替療法の分野は、(1) 物理活動、(2) 食事、(3) マインドフルネス、(4) コンピュータベースの介入、および (5)

その他の介入であり、これらの非薬物療法が効果的にADHDの症状を軽減することが示唆された。

  • 将来的には代替療法の使用の可能性が考えられるが、より大規模なサンプルと対照試験を行うためにさらなる研究が必要である。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38586804